面接業務を外部へ任せたいと考えたとき、最初に決めるべきなのはサービス名ではありません。「AIに一次面接を任せるのか」「面接代行会社に運用を任せるのか」「経験を持つ人事フリーランスを採用チームに加えるのか」という提供形態です。
同じ「面接代行」として検索されるサービスでも、実際の面接者、委託できる範囲、候補者への魅力付け、品質管理、料金体系は大きく異なります。大量の一次面接を標準化したい企業と、専門職候補者との対話を重視する企業では、適切な依頼先も異なります。
本記事では、面接代行の依頼先を「AI・オンライン面接プロダクト」「RPO・面接代行会社」「人事フリーランス・業務委託人材」の3タイプに分け、12のサービスを比較します。あわせて、メリット・デメリット、料金相場の考え方、法規制上の注意点、失敗しない選び方まで解説します。会社名から選ぶのではなく、まず自社に合う方式を決め、その後に料金・品質・契約条件を確認してください。
| 先に結論 面接代行の依頼先は、AI・オンライン型、RPO・面接代行会社型、人事フリーランス型の3タイプに大別されます。面接の質を落とさずに、面接官の手配から実施・評価レポートの確認までをオンラインで完結させ、必要な件数から手軽に始めたい場合は「AI・オンライン型」が第一候補です。大量の一次面接の標準化にも適します。人による見極めと候補者への魅力付けを含め、面接運用を組織的に任せたい場合は「RPO・面接代行会社型」が適します。特定業界の採用経験者を柔軟に活用し、自社内にも採用ノウハウを残したい場合は「人事フリーランス型」が候補になります。 |
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面接代行とは|依頼できる業務範囲
面接代行とは、採用面接に関する業務の一部または全部を、外部の事業者・面接官・システムへ委ねることです。一般的には、質問や評価基準の設計、候補者との日程調整、面接実施、評価レポート、次回面接への申し送りなどが対象になります。
ただし、すべてのサービスが人によるリアルタイム面接を提供するわけではありません。AIが候補者と対話するサービス、プロ面接官をオンラインで手配するプラットフォーム、採用工程全体を受託するRPO、特定の人事プロ人材をアサインするサービスまで、仕組みはさまざまです。
そのため、「面接を減らしたい」だけでは選定条件が不足します。選考のどの工程を外部化するのか、候補者への魅力付けを誰が担うのか、最終的な評価・採否判断を社内でどのように行うのかまで決める必要があります。
依頼できる主な業務
| 工程 | 主な業務 |
| 面接前 | 採用要件の整理、質問項目・評価基準の設計、面接官へのインプット、候補者連絡、日程調整 |
| 面接中 | 本人確認、質問・深掘り、会社・職務の説明、候補者の意向確認、面接記録 |
| 面接後 | 評価レポート、録画・文字起こし、次回面接への申し送り、候補者傾向の分析、改善提案 |
| 社内に残す判断 | 採用要件の最終決定、例外判断、労働条件の決定、最終的な採否責任、経営・現場との合意 |
採用代行(RPO)は、母集団形成、応募者対応、面接、内定・入社対応など、採用工程全体を広く支援するサービスです。面接代行はその一部にあたります。一方、AI面接は「人の面接官を外注する」というより、選考プロセスをシステムへ置き換える選択肢です。人事フリーランスは固定パッケージではなく、特定の個人を外部人事として活用する方法と考えると整理しやすくなります。
面接代行と職業紹介・委託募集の関係(法規制上の注意)
面接代行は、採用選考の実務を外部へ委託するもので、多くのサービスは候補者の見極め・動機付け・評価に必要な情報収集までを担い、最終的な採否判断は企業側に残す設計になっています。
一方、労働者の募集そのものや、応募者の選定・紹介まで外部へ委ねる場合は、職業安定法上の「委託募集」や職業紹介に該当し、許可・届出が必要になる可能性があります。委託範囲が募集・紹介の領域まで及ぶ場合は、契約前に、サービス提供会社側の許認可の有無と、自社側で必要となる手続きを確認してください。契約・法的確認の詳細は、関連記事「面接代行を業務委託する際の範囲・契約・注意点」で扱います。
面接代行のメリット・デメリット
導入判断の前に、面接代行で得られる効果と、起こりやすい問題を整理します。デメリットの多くは「委託範囲の設計」と「品質確認の仕組み」で抑制できるため、対策とあわせて確認してください。
面接代行のメリット
| メリット | 内容 |
| 面接枠の確保と選考スピード向上 | 日程調整・面接実施を外部化し、応募から面接までの日数を短縮。選考待ちによる候補者の離脱を防ぐ |
| 評価の標準化 | 質問項目・評価基準の設計を通じて、面接官ごとの評価のバラつきを抑える |
| 時間外・繁忙期への対応 | 土日夜間の面接や、採用ピーク時の件数変動に対応しやすくなる(AI型は24時間受検も可能) |
| 採用担当・現場の工数削減 | 面接準備・実施・レポート作成の負荷を減らし、要件定義や最終判断などコア業務へ集中できる |
| 外部ノウハウの獲得 | 面接設計、評価基準の言語化、面接官研修などを通じて、自社の面接品質の底上げに転用できる |
面接代行のデメリットと対策
| デメリット・リスク | 主な対策 |
| 候補者への魅力付けが弱まる恐れ | 会社・職務・カルチャー情報を事前に文書でインプットし、魅力付けを担う有人面接をどの選考段階に置くかを設計する |
| 面接内容のブラックボックス化 | 録画・文字起こし・評価シートの納品を契約に含め、公開後も定期的にサンプル監査を行う |
| 評価のミスマッチ | 本稼働前にパイロットを実施し、社内面接官との評価一致率を確認してから件数を増やす |
| コストが割高になる可能性 | 委託範囲・件数・レポート条件を揃えて相見積りを取り、社内管理工数を含めた総額で比較する |
| 社内に採用ノウハウが残らない | 伴走型RPOや人事フリーランス型を選ぶ、面接官研修・評価基準のドキュメント化を委託範囲に含める |
これらの対策の具体的な確認方法は、後述の「面接代行の依頼先を最終決定する7つの確認項目」と「導入する5ステップ」で解説します。
面接代行の依頼先は3タイプ
3タイプは、面接の実施者だけでなく、契約対象、品質を担保する主体、料金の仕組みが異なります。次の表で、自社が重視する条件に近い方式を確認してください。
| 比較項目 | AI・オンライン型 | RPO・面接代行会社型 | 人事フリーランス型 |
| 特徴 | プラットフォーム上で、AI面接官またはプロ面接官へオンラインで面接を依頼する方式。手配から評価レポートの確認までオンラインで完結する | 受託会社が面接官の配置・教育・進行管理まで組織として請け負う方式。打ち合わせを重ねて運用を設計する | 人事・採用の経験を持つ個人と契約し、採用チームの一員として面接や周辺業務を任せる方式 |
| 面接の実施者 | AI面接官、またはプラットフォームに登録するプロ面接官 | 受託会社が管理・教育する面接官 | 契約・アサインされた個人 |
| 主な契約対象 | システム/プラットフォーム | RPO会社/面接代行会社 | マッチング会社/プロ人材 |
| 向いているケース | 面接の質を保ちながら、必要な件数だけ手軽に依頼したい。夜間対応や一次面接の標準化にも強い | 採用工程へ深く入り込む組織的な運用ごと任せたい。大量採用や複数職種にも対応しやすい | 特定職種の採用経験者を、少人数・柔軟な稼働で活用したい |
| 候補者への魅力付け | AI単独型は制約が出やすい。プロ面接官が実施するハイブリッド型は対応できる | 面接官が企業理解を踏まえて対応しやすい | 担当者の力量・企業理解による |
| 品質の担保方法 | 構造化された質問・評価設計と、録画・評価レポートを人が確認する運用で担保する | 受託会社の面接官研修・評価合わせ・モニタリングで担保する | 担当者の選定と、自社によるレポート確認・すり合わせで担保する |
| 料金の仕組み | 面接1件ごとの従量課金や月額が中心。少件数から始めやすい | 月額・プロジェクト単位が中心。初期設計費や最低契約期間が付くことが多い | 稼働時間×時間単価や月額が中心。紹介・運用手数料がかかる場合がある |
| 導入前に確認したいこと | 評価の根拠を人が確認できるか、候補者への説明、録画・データの扱い | 最低契約期間と総額、立ち上げまでの期間、再委託の有無 | 担当者の不在・交代時の対応、情報管理、自社側の管理工数 |
自社課題から第一候補を決める
| 課題 | 第一候補となるタイプ |
| 一次面接の件数が多く、日程調整を減らしたい | AI面接官型 |
| プロ面接官による面接の質を保ちながら、手配・依頼・評価管理を手軽に済ませたい | オンライン・ハイブリッド型(プロ面接官+AI) |
| 採用工程に深く入り込む組織的な運用で、見極めと志望度向上を両立したい | 面接代行会社型 |
| 面接以外の応募者対応や採用業務も任せたい | 総合RPO型 |
| 特定職種の採用経験者をチームに加えたい | 人事フリーランス型 |
| 自社内へ採用ノウハウを残したい | 伴走型RPO/人事フリーランス型 |
面接代行の会社・サービス12選を3タイプで比較
ここからは、2026年7月16日時点の公式公開情報を基に、12のサービスを3タイプに分けて紹介します。掲載順は優劣を示しません。料金や契約条件が公開されていない場合は、推測せず「要問い合わせ」としています。
① AI・オンライン面接プロダクト/プラットフォーム4選
AI・オンライン型の共通の特徴は、依頼の手軽さです。営業担当との複数回の打ち合わせを経ずに、オンライン上で依頼から面接実施、評価レポートの確認までを完結でき、従量課金や初期費用を抑えたプランなど、少件数からスモールスタートしやすい料金体系のサービスが多い点が、従来型の面接代行会社との違いです。依頼が手軽であることは、面接の質を妥協することを意味しません。このタイプには、AIが構造化面接で評価を標準化する製品と、プロの面接官にAIの質問設計・評価支援を組み合わせて人の見極め・魅力付けの質を保つプラットフォームがあります。人の面接代行と同じ基準では比較せず、面接主体、深掘り、評価、人による確認、候補者への説明、データ利用を確認してください。なお、本記事ではAI型を「方式選択の判断材料」として紹介します。AI面接サービス単体の詳細比較は、関連記事「AI面接サービス比較」で扱います。
| サービス | 面接主体 | 主な公開機能 | 料金情報 |
| INTERVIA | プロ面接官+AI | 面接官マッチング、AI質問設計、オンライン面接、面接官評価+AI分析 | 要問い合わせ |
| PeopleX AI面接 | AI面接官 | 24時間対応、録画・文字起こし・評価レポート、質問設定、企業説明 | 要問い合わせ/無料トライアルあり |
| SHaiN | AI面接官 | 24時間365日、構造化面接、評価レポート、回答テキスト、フリー質問 | 従量課金(標準5,000円/件・アルバイト1,000円/件、税別) |
| harutaka AI面接 | 対話型AI選考 | AI面接、Web面接、録画選考、評価設計、分析、ATS連携 | 個別見積り |
INTERVIA(インタビア)
分類:プロ面接官+AIのオンラインプラットフォーム 公式サイト
INTERVIAは、AIが単独で面接する製品ではなく、プロ面接官によるオンライン面接と、AIによる質問設計・評価分析を組み合わせたプラットフォームです。特徴は依頼の手軽さで、候補者情報や見極めポイントをオンラインで登録し、提案された面接官のプロフィールを確認して依頼するだけで面接を実施できます。従来の面接代行会社のような立ち上げ工程を挟まずに始めやすく、面接実施からレポート確認までを一元管理できるため、面接官の手配を都度・必要な分だけ依頼したい場合や、人による候補者への働きかけを残しつつ運用をオンライン化したい場合に適しています。
比較時の確認点:料金、面接官プールの人数・専門領域、月間対応件数、土日夜間、評価データの保存期間、AI学習への利用有無。
PeopleX AI面接
分類:対話型AI面接官 公式サイト
PeopleX AI面接は、AI面接官が候補者と対話し、書類選考から一次面接までを支援するサービスです。公式サイトでは、24時間の受検、録画・文字起こし、評価レポート、企業独自の質問設定、会社・職務の説明などが案内されています。候補者数が多く、採用担当者や現場社員の面接枠が不足している場合に検討しやすい一方、人間の面接官による個別の魅力付けや例外判断が重要な選考では、後続の有人面接との役割分担が必要です。
比較時の確認点:評価項目・重み付け、人によるレビュー方法、AI判定を採否へ使う範囲、候補者への説明、録画・学習データの扱い、総額。
SHaiN
分類:構造化面接型のAI面接サービス 公式サイト
SHaiNは、独自の構造化面接手法に基づき、AIがヒアリングを行い、評価レポートを作成するサービスです。スマートフォンやタブレットから24時間365日受検でき、1,000社以上の導入実績が公式サイトで案内されています。料金も公式に公開されており、標準プラン5,000円/件、アルバイトプラン1,000円/件(いずれも税別。後払いの場合は受検者管理システム利用料・年額60万円)の従量課金です(2026年7月17日確認)。回答内容のテキスト化に加え、企業が設定するフリー質問にも対応するため、一次選考の標準化や、後続面接で確認すべき論点の整理に利用しやすい構成です。
比較時の確認点:1件当たりの料金、最低利用数、プラン別の評価範囲、受検可能地域、データ保存期間、評価結果の人による確認手順。
harutaka AI面接
分類:対話型AI選考+採用DXプラットフォーム 公式サイト
harutaka AI面接は、対話型AIによる初期選考に加え、Web面接、録画選考、AI要約、面接設計、採用分析などを同じサービス群で提供しています。主要ATSとのAPI連携も案内されており、AI面接だけを単体導入するより、選考データの一元化や採用プロセス全体の改善を重視する企業に向いています。人間の面接官を派遣・配置する面接代行ではないため、候補者への魅力付けをどの選考で担うかは別途設計が必要です。
比較時の確認点:利用する機能の組み合わせ、評価軸のカスタマイズ、人による確認、候補者向けフィードバックの設定、料金・最低期間、セキュリティ。
② RPO・面接代行会社5選
RPO・面接代行会社型は、受託会社が面接官の配置、企業理解、品質管理、候補者対応を組織的に行う方式です。「面接だけを任せる専門型」と「応募者対応や採用戦略まで任せる総合RPO型」を区別して比較します。
| 会社・サービス | タイプ | 主な公開支援範囲 | 料金情報 |
| トライアンフ | 面接官代行特化 | 面接官選定、採用基準の整理、面接、魅力付け、新卒・中途・各種面談 | 要問い合わせ |
| クライアントファースト | 面接代行特化 | 人物像のすり合わせ、オーダーメイド面接、実施動画、評価シート | 要問い合わせ |
| アールナイン | RPO+面接代行 | 新卒・中途、オンライン・対面、土日夜間、面談・GD・面接官研修 | 要問い合わせ |
| ネオキャリア | 総合RPO | 戦略、母集団形成、応募者対応、面接業務代行、内定・入社、チーム運用 | 個別見積り |
| パーソルビジネスプロセスデザイン | 総合RPO/BPO | 戦略、オペレーション、採用センター、面接官研修、分析・改善 | 個別見積り |
トライアンフ
分類:面接官代行特化型 公式サイト
トライアンフは、面接経験者を企業ごとに選定し、採用基準の整理、質問設計、面接実施、候補者への動機付けまで支援する面接官代行サービスです。事前面談や模擬面接にも対応し、企業の社風に合う面接官を選ぶ方針を公開しています。新卒・中途の通常面接だけでなく、カジュアル面談、最終面接への同席、内定者面談なども支援範囲として案内している点が特徴です。
比較時の確認点:面接官の雇用・契約形態、研修・モニタリング、料金、最低件数、土日夜間、最大対応件数、録画・データ管理。
クライアントファースト
分類:面接代行特化型 公式サイト
クライアントファーストは、求める人物像だけでなく、候補者の志向性、仕事内容、会社情報まで事前にすり合わせ、企業ごとのオーダーメイド面接を行うサービスです。公式サイトでは、面接の実施動画と評価シートによる報告を案内しています。外部面接官の質問・説明・候補者対応を後から確認できるため、委託先の品質確認だけでなく、自社面接官の育成材料としても活用しやすい設計です。
比較時の確認点:Web・対面の対応範囲、録画に関する候補者説明と保存期間、料金、面接官の選定・交代、対応可能件数、レポート納期。
アールナイン
分類:RPO+面接代行型 公式サイト
アールナインは、新卒・中途の面接を企業の基準に合わせて代行し、オンライン・対面の両方、土日夜間にも対応すると案内しています。面接だけでなく、グループディスカッション、候補者面談、内定者フォロー、面接官研修などを組み合わせられるため、選考工程や候補者体験全体を調整しやすい点が特徴です。面接枠の確保と志望度向上を同時に課題としている企業に適しています。
比較時の確認点:担当面接官の選定、プロ人材の契約形態、面接単価・最低期間、最大件数、レポートSLA、候補者アンケートの有無。
ネオキャリア
分類:総合RPO型 公式サイト
ネオキャリアは、採用戦略、母集団形成、応募者対応、面接業務代行、内定・入社対応まで幅広く支援する総合RPOです。公式ページでは、年間15,000社の採用支援実績、企業専用の4〜5名チーム、セキュリティ基準を設けた自社センターでの運用を案内しています。面接だけを単体で外注するより、採用担当者のリソース不足を工程全体で解消したい企業に向いています。
比較時の確認点:面接実施を含む具体的なプラン範囲、面接官の品質管理、オンライン・対面、対応時間、最低契約、立ち上げ期間、総額。
パーソルビジネスプロセスデザイン
分類:総合RPO/採用BPO型 公式サイト
パーソルビジネスプロセスデザインは、採用戦略の設計からオペレーション、分析・改善までを支援するRPOです。公式サイトでは、年間約200社のRPOプロジェクト、新卒・中途・アルバイト/パートへの対応、採用センターによる土日祝を含む365日の運用、面接官トレーニングなどを案内しています。大規模・複雑な採用プロセスを標準化し、運用データを蓄積したい企業に適した選択肢です。
比較時の確認点:人が面接を実施する業務をどこまで受託するか、対象職種・形式、面接官の配置、料金、最低期間、契約から開始までの期間。
③ 人事フリーランス・業務委託人材3選
| このカテゴリの注意点 以下は固定パッケージの「面接代行サービス」ではなく、人事・採用のプロ人材を紹介・アサインするサービスです。登録人材によって対応範囲が異なるため、面接実施を依頼できるかを案件ごとに確認してください。特定の個人へ依存する分、業界・職種の専門性や柔軟性を得やすい一方、稼働上限、代替要員、候補者情報の取り扱い、自社側の管理工数が重要になります。 |
| サービス | 提供形態 | 主な公開特徴 | 料金情報 |
| CORNER | 人事プロ人材のエージェント/マッチング | 人事領域のプロ約1万人、週1日など必要な業務量から活用 | 案件・稼働量による |
| 人事プロパートナーズ | フリーランス人事の紹介・活用 | 採用工程全体、リクルーター、採用戦略、最短1週間で参画 | 要問い合わせ |
| WHOM | 採用プロを選べるRPO/プロ人材活用 | 審査済み採用プロ、スキル・経験・相性から選定、運用モニタリング | 要問い合わせ |
CORNER
分類:人事プロ人材のマッチング/エージェント型 公式サイト
CORNERは、人事・ESG領域のプロ人材を、週1日など必要な時間・業務量から活用できるサービスです。公式サイトでは、人事・ESG領域の登録プロフェッショナル約1万人と、エージェント型・オンラインマッチング型の提供を案内しています。固定された面接代行パッケージではないため、特定職種の採用経験や面接設計の知見を持つ人材を選び、自社の採用チームへ組み込む使い方が中心になります。
比較時の確認点:候補人材が面接実施まで担えるか、過去の面接件数・職種、月間稼働、報酬・手数料、代替要員、端末・作業場所・データ管理。
人事プロパートナーズ
分類:フリーランス人事の紹介・活用型 公式サイト
人事プロパートナーズは、採用・制度設計・組織開発などの経験を持つフリーランス人事を企業へ紹介するサービスです。公式サイトでは、即戦力人事が最短1週間で参画し、リクルーター代行、スカウト代行、採用工程全体、採用戦略などへ対応すると案内しています。面接だけを件数単位で発注するより、一定期間、採用チームの一員として実務と改善を任せたい企業に向いています。
比較時の確認点:実際の面接対応範囲、候補者の面接経験、契約主体、稼働時間、代替・交代、情報管理、月額総額と最低期間。
WHOM
分類:採用プロを選べるRPO/プロ人材活用型 公式サイト
WHOMは、審査を通過した採用のプロを、スキル・経験・企業との相性から選べる採用支援サービスです。採用コンサルティング、中途・新卒採用支援、ダイレクトリクルーティング、採用オペレーションなどを提供し、プロ人材の稼働後もWHOM側がモニタリングする体制を案内しています。特定の個人との相性を重視しながら、RPO会社の運用支援も受けたい場合に検討しやすい方式です。
比較時の確認点:担当者が直接面接を実施できるか、責任分担、契約形態、料金、稼働上限、担当変更・代替、候補者情報の管理方法。
面接代行会社・サービスの料金相場と契約方法
面接代行の料金相場は、AI型の従量課金から、RPO・面接代行会社型の月額・プロジェクト契約、フリーランス型の稼働時間契約まで、提供形態と委託範囲によって大きく異なります。公開料金を持たないサービスも多いため、単一の「相場額」で判断するのではなく、料金体系の構造を理解したうえで、同じ条件で見積りを取り総額で比較することを推奨します。
また、同じ「1件」や「1か月」でも含まれる業務が異なります。公開料金だけで安価と判断せず、質問設計、日程調整、面接時間、レポート、録画、候補者対応、最低契約期間を揃えて見積りを比較してください。
| タイプ | 主な料金体系 | 追加確認する費用 | 比較時の注意 |
| AI・オンライン型 | 受検者数に応じた従量、月額、個別見積り | 初期設定、質問・評価設計、ATS連携、分析機能、候補者サポート | 人の面接枠は減らせるが、評価確認と後続面接の設計が必要 |
| RPO・面接代行会社型 | 月額、プロジェクト、面接1件単価、稼働時間 | 初期設計、最低件数、土日夜間、対面交通費、録画・詳細レポート、キャンセル | 会社側の管理工数は減りやすいが、委託範囲が広いほど総額は増える |
| フリーランス型 | 月間稼働時間、時間単価、月額、紹介・運用手数料 | オンボーディング、自社での管理、ツール、担当者不在時の代替 | 業務を柔軟に変えやすい一方、社内のマネジメント工数も含めて比較する |
面接代行の料金相場|公開情報からの目安
公開情報を基にした、タイプ別の料金相場の目安は次のとおりです(2026年7月17日確認)。委託範囲の含まれ方で総額は大きく変わるため、参考値として利用し、正式には後述の共通条件で見積りを取得してください。
| タイプ | 料金相場の目安(公開情報より) |
| AI・オンライン型 | 従量課金は1件あたり数百円〜5,000円程度。公式に料金を公開する例では、SHaiNが標準プラン5,000円/件・アルバイトプラン1,000円/件(税別)。初期費用は0円から50万円程度までサービスにより幅がある |
| RPO・面接代行会社型 | 面接官代行は1件あたり1万円〜、一次面接で1件1万〜3万円前後と紹介されることが多い。月額型は、面接業務など一部委託で月10万円台〜、採用工程全体の委託で月40万円以上が目安 |
| 人事フリーランス型 | 人事職の業務委託は時給3,000〜5,000円程度が目安(案件マッチングサービスの公表データでは、人事職の平均時給約3,300円、フリーランス・副業人材の希望時給の中央値3,500円)。週1日稼働なら月10万円前後からが試算の起点になり、別途マッチングサービスの紹介・運用手数料が加わる場合がある |
なお、これらの相場値は第三者メディア・各社サイトの公開情報からの整理であり、質問設計・日程調整・評価レポート・録画などの含まれ方によって同じ「1件」でも実質単価は大きく異なります。相場より安い見積りは、委託範囲が狭い(自社工数が残る)可能性を疑ってください。
見積り条件を揃える
各社へ異なる条件で問い合わせると、金額を比較できません。たとえば次の条件を共通の見積り仕様として提示すると、初期費用・月額・従量料金・社内工数を比較しやすくなります。
| 項目 | 共通条件の例 |
| 対象 | 中途採用の一次面接 |
| 件数 | 月50件 |
| 実施方法 | オンライン、1件45分 |
| 対応時間 | 平日9:00〜20:00。土日対応は別見積り |
| 委託範囲 | 質問・評価設計、面接実施、評価レポート。日程調整は有無を分ける |
| 納品 | 面接終了後24時間以内。録画・文字起こしの有無を明記 |
| 契約期間 | 3か月のパイロット後に本契約を検討 |
| 確認する金額 | 初期費用、月額固定、1件単価、最低件数、追加料金、解約費用 |
月額総コストの考え方:固定費+(面接・受検件数×従量単価)+初期設計費の月割り+オプション費+社内管理工数
面接代行の依頼先を最終決定する7つの確認項目
1.誰が面接し、誰が評価するのか
AIが単独で質問・評価するのか、人の面接官が評価しAIが補助するのか、受託会社の社員・登録者・再委託先が面接するのかを確認します。サービス名が「AI面接」「面接代行」でも、責任主体は同じではありません。
2.見極めと魅力付けのどちらを重視するか
一次スクリーニングでは標準化と処理量が重要ですが、専門職や競争の激しい採用では、会社・職務を説明し候補者の志望度を高める力も必要です。AI型を使う場合は、有人面接をどの段階に置くかも決めます。
3.質問・評価基準と品質管理を確認する
質問が職務要件に結び付いているか、評価基準が具体的か、面接官の研修・模擬面接・評価合わせ・モニタリングがあるかを確認します。AI型では、評価項目、重み付け、人によるレビュー、モデル更新時の影響まで聞く必要があります。
4.対応件数・時間帯・障害時の体制を確認する
月間最大件数、繁忙期、土日夜間、面接官の欠員、通信障害、候補者の無断欠席、再面接の扱いを確認します。フリーランス型は担当者が稼働できない場合の代替、RPO型はチーム体制、AI型は候補者サポート窓口が重要です。
5.納品物と既存システムとの連携を確認する
評価シート、録画、文字起こし、要約、候補者の意向、次回面接の確認事項など、採用判断に必要な情報が納品されるかを確認します。ATSやカレンダーへの連携方法、二重入力の有無、レポート納期も比較します。
6.候補者情報・録画・AI利用の条件を確認する
履歴書、面接動画、音声、評価結果の保存場所・期間・閲覧権限・削除方法を確認します。AIサービスでは、入力データをモデル学習に利用するか、候補者への説明・同意をどう行うかも重要です。再委託先や国外のクラウド利用がある場合は、その範囲も確認します。
7.総額・最低契約・終了条件を確認する
表示価格だけでなく、初期設計、最低件数、最低契約期間、時間外、キャンセル、職種追加、レポート、担当変更、契約終了時のデータ返却・削除まで確認します。パイロット後に縮小・終了できる条件も契約前に決めておきます。
| 公正な採用選考と個人情報の確認 外部の面接官やAIを利用する場合でも、質問・評価基準の最終的な設計責任を外部へ丸投げしないことが重要です。厚生労働省は、職務遂行に必要な適性・能力を評価する観点から、あらかじめ質問項目と評価基準を決め、適性・能力と関係のない事項を尋ねないよう案内しています。候補者の個人データを委託先へ渡す場合、個人情報保護委員会のガイドラインでは、適切な委託先の選定、委託契約、取扱状況の把握など、必要かつ適切な監督が求められています。また、応募者の募集・選定まで委託する場合は、職業安定法上の委託募集・職業紹介に関する許可・届出の要否を確認してください。契約・法的確認の詳細は、関連記事「面接代行を業務委託する際の範囲・契約・注意点」で扱います。 |
面接代行を導入する5ステップ
1.現状の課題と基準値を記録する
「面接官が足りない」だけでなく、応募から面接までの日数、月間面接件数、面接実施率、評価レポート作成時間、選考辞退率、社内工数を記録します。導入目的を工数削減・選考速度・評価品質・候補者体験のどれに置くかを決めます。
2.タイプと委託範囲を決める
面接件数、求める見極めの深さ、候補者への魅力付けの必要性、対象職種などを踏まえて、AI型、面接代行会社、フリーランス型を比較します。そのうえで、業務ごとに外部へ委託する範囲と自社に残す範囲を整理します。
日程調整、面接の実施、文字起こし、評価レポートの作成などは外部へ委託できます。一方で、採用要件や評価基準の決定、最終的な面接合否判断は、採用企業が行うことを基本とします。外部面接官やAIによる評価・通過推奨は、採用判断の参考情報として活用します。
| 外部へ委託しやすい業務 | 自社に残す業務 |
|---|---|
| 日程調整、質問設計の支援、面接実施、文字起こし、評価レポート作成、通過推奨 | 採用要件の決定、評価基準の決定、最終的な面接合否判断、採否連絡 |
3.採用要件・質問・評価基準を共有する
求人票だけを渡して開始せず、必須条件、歓迎条件、評価しない事項、候補者へ伝える魅力、よくある質問、エスカレーション条件を文書化します。AI型の場合も、評価項目を設定した理由と後続面接での確認方法を社内で合意します。
4.一部の職種・件数でパイロットを行う
最初から全件を切り替えず、代表的な職種で10〜30件程度を試行します。社内面接官の評価との一致、レポート品質、候補者からの反応、障害・連絡対応、実際の総コストを確認し、運用ルールを修正します。
5.本稼働後もKPIと面接内容を確認する
面接数だけでなく、選考速度、評価の再現性、選考段階別の通過率、後続選考の評価、面接後辞退率、候補者体験などを月次で確認します。録画や評価レポートを利用できる場合は、必要な同意や社内ルールを整えたうえでサンプルを確認し、質問の偏り、会社説明の不足、評価のばらつきがあれば、質問・評価基準や運用方法を見直します。
導入後に確認するKPI
| KPI | 確認すること |
|---|---|
| 応募から面接までの日数 | 選考スピードが改善したか |
| 面接実施率・受検完了率 | 予約後の欠席やAI面接の未完了が増えていないか |
| レポート提出時間・欠損率 | 次の選考判断に必要な情報が期限内に揃うか |
| 評価一致率 | 外部面接と社内面接の評価が過度に乖離していないか |
| 選考段階別通過率 | 職種・選考段階ごとの通過率が適正か。後続選考の評価や内定率と大きく乖離していないか |
| 面接後辞退率 | 候補者への説明や魅力付けが不足していないか |
| 社内工数・1件当たり総コスト | 外部費用だけでなく、管理・確認時間を含めて改善したか |
| 候補者満足・苦情 | 話しやすさ、説明、接続、録画・AI利用への不安を把握できているか |
面接代行に関するよくある質問
AI面接と面接代行会社の違いは何ですか?
AI面接は、質問・深掘り・評価の一部をシステムが担います。面接代行会社は、人の面接官を配置し、企業理解や候補者への魅力付けを含めて運用します。大量処理と標準化を優先するか、人の対話と例外対応を優先するかで選びます。
面接代行の利用は違法ではありませんか?
採用選考の実務を外部へ委託すること自体は広く行われており、面接の実施や評価に必要な情報収集の委託にとどまる場合は、一般に職業安定法上の委託募集には該当しないと解されています。一方、報酬を支払って労働者の募集まで第三者に委託する場合は、同法第36条により厚生労働大臣等の許可(無報酬の場合は届出)が必要です。委託範囲、提供会社側の許可・届出の状況、最終的な採否判断を自社に残す運用を契約前に確認してください。
最終面接も代行できますか?
最終面接への同席や実施に対応するサービスはあります。ただし、経営・現場との相互理解、労働条件、最終的な採否責任まで外部へ任せるかは慎重に設計すべきです。最終面接は社内が主導し、外部は質問・評価・記録を補助する方法もあります。
面接1件だけでも依頼できますか?
従量課金のAI面接や、一部の面接代行・フリーランスでは少件数に対応できる場合があります。一方、RPOは初期設計費、最低件数、最低契約期間が設定されることがあります。1件単価だけでなく初期費用を含めて確認してください。
土日や夜間の面接にも対応できますか?
AI面接は24時間受検できるサービスがあります。有人サービスは会社・担当者によって異なり、時間外料金が発生する場合もあります。対応可能時間、予約締切、欠員時の代替、候補者サポート窓口を確認してください。
人事フリーランスに面接だけを依頼できますか?
候補人材の経験と契約条件によって可能です。ただし、固定サービスではないため、面接件数、稼働時間、評価レポート、代替要員、候補者情報の管理を個別に決める必要があります。マッチングサービス側がどこまで品質・契約を管理するかも確認してください。
面接を録画して共有できますか?
録画機能や録画納品があるサービスはあります。録画の目的、候補者への説明、閲覧者、保存期間、ダウンロード、契約終了後の削除を事前に決めてください。録画できることと、無制限に社内共有できることは同じではありません。
AIの評価だけで合否を決めてもよいですか?
AI評価は選考判断を支える情報として利用し、評価項目が職務要件に結び付いているか、人が結果を確認できるか、例外や異議へ対応できるかを設計することが重要です。AIの出力を理由の分からないまま採否へ直結させる運用は避けるべきです。
面接代行サービスの料金はいくらですか?
公開情報からの目安では、AI型の従量課金は1件数百円〜5,000円程度、面接代行会社による有人面接は1件1万〜3万円前後、月額型は一部委託で月10万円台〜・採用工程全体で月40万円以上、人事フリーランスは時給3,000〜5,000円程度です。ただし委託範囲によって実質単価は大きく変わるため、同じ職種・件数・面接時間・委託範囲・レポート条件で見積りを取り、総額で比較してください。
まとめ|会社名ではなく、面接を任せる方式から選ぶ
面接代行の依頼先は、AI・オンライン型、RPO・面接代行会社型、人事フリーランス型の3つに分けると選びやすくなります。オンラインで手軽に依頼し、少件数・低い初期費用から始めたいならAI・オンライン型、人による見極め・魅力付けと運用責任を求めるなら面接代行会社(RPO型)、専門性と柔軟性、自社へのノウハウ移転を重視するなら人事フリーランス型が有力です。
候補を絞った後は、同じ条件で見積りを取り、誰が面接・評価するのか、品質管理、対応件数、納品物、候補者情報、総額、終了条件を確認してください。最初から全件を切り替えず、少数件のパイロットで評価・候補者体験・費用を検証してから本稼働する方が、導入後の失敗を抑えられます。
監修者
小林 幸嗣
株式会社NODIA 代表取締役新卒で株式会社インテリジェンスに入社。転職サイト「doda」の立ち上げ期に法人営業としてキャリアをスタートし、その後、法人営業に加えてマーケティング・営業企画・商品企画部門のマネージャーを歴任。プロダクト開発組織において100名超の組織マネジメントを担い、「doda Recruiters」や地方創生プロジェクト等の立ち上げを経験。2018年に株式会社コーナーに取締役COOとして参画し、ビジネスサイド全体を管掌。2026年に株式会社NODIAを設立。